TASCAM iM2、iM2XとPCM RecorderでPCM録音
ICレコーダーは時々使うことがあります。
iPhoneやIpADで使えるステレオコンデンサーマイクiM2、iM2Xを使えば市販のICレコーダと同等の音質で録音が出来ます!と、言うメーカーのふれこみです。マイクが気に入り試してみました。
iM2、iM2Xはドックコネクターに接続して使います。通常はiPhoneにカバーを付けない状態で使用します。iPhone5Sも同様でLightning-30ピンアダプターを使って使用します。iPhoneにカバーを付けた状態ではコネクターが十分に入らないため、延長ケーブルの付いたアダプターが必要です。
PCM Recorderを使えばリニアPCMでのステレオ録音が出来ます。
iM2を付けたiPhone4S
iM2を付けたiPhone5S
(右)iM2 (左)iM2X
iM2仕様
単一指向性マイク、A-Bのステレオ方式
周波数帯域:10Hz~20KHz
サンプリング周波数:44.1KHz
ビットレート:16ビット
(内蔵マイク)
最大入力レベル:125dBSPL
可変ボリューム範囲:0dB~40dB
iM2X
マイクの配置がX-Y方式である点を除けばiM2と同じ仕様である。
iM2(A-B方式)とiM2X(X-Y方式)の使い分け
iM2とiM2Xを比較した場合、iM2は2つのマイクが平行に並んでおり、平均的で広がりのある録音が出来ると思う。iM2Xの場合はマイク同士が90°の角度で配置されており、特定の範囲に片寄った録音が出来ると思います。
TASCAMの製品情報ページにボイスレコーダDR-※※の使用環境について紹介されているので参考になります。
iM2の機能
ステレオマイク:マイクの角度を変えられる
入力レベルのリミッター機能オン/オッフ:過大入力を抑制する
入力レベル調整:マイクからの入力を調節する
PCM Recorder
画面1
1、マイクの入力レベル調整
2、録音ボタン
3、スピーカーの音量調整
4、Files(ファイル)
5、歯車アイコン;マニュアル設定項目表示
画面2
6、イコライザー
7、Speaker、Mono/Stereo
画面3
Load、Delete、Rename
Filesをタップして画面1、2に戻る
録音方法
1、録音ボタンをタップする。(1回目)
2、入力レベル調整スライダーを調整。必要に応じ、iM2、iM2Xの入力レベル調整ダイアルで調整。
3、録音ボタンをタップ(2回目)して録音開始。
4、停止ボタンをタップして終了。
録音中に一時中断してまた録音を再開したい場合は、録音ボタンをタップすれば録音が中断状態になり、またタップすれば録音が再開する。
再生方法
1、画面2のSpeakerをONにする。
2、録音直後はそのまま再生ボタンをタップして再生出来る。
ファイル選択の場合、Filesメニューをタップして画面切り替え。Loadでファイルをロードして再生。iOS7ではiM2を接続した状態ではiPhoneのスピーカーからおとが出ない。イヤフォンを使えば聴こえる。或は、iM2を外せばスピーカーでも聴くことが出来る。
ファイル操作
録音形式は.WAV
Load、Delete、Renameが出来る。iOS7ではRenameが機能しない。
ブログを書いている時にPCM Recorderの取説を見つけたのました。
録音サンプル
今回はiM2で録音してみました。
iM2+PCM Recorder
iM2+PCM Recorder(2)
V-802
iM2を購入し、PCM Recorderの初期バージョンで録音した時は、音が小さく、SN比も気になり、パソコンで加工しないと実用的ではないと思ったが、最新バージョンではその問題は無いと思う。PCM RecorderはPCM録音に特化しているため単なる録音ではなく、音質重視の場合には都合が良い。今回の結果ではノイズが殆ど無く良好な結果と言える。オリンパスのボイスレコーダー「V-802」での録音はどうだろうか?入力レベルが大きめである点を除けば大きな差は無いと思うが。
PCM Recorderで残念なのはファイル形式がWAVだけということ。MP3などが使えれば長時間録音に利用出来ると思いますが。録音データについてですが、ファイル数が増えるとiPhoneに保存しておくよりもパソコンに移すと思いますが、iTunesの同期を使ってコピーするのは面倒です。ファイルの出力機能があれば楽だと思います。また、iOS7への対応を期待したい。