3Dプリンターって簡単?購入記。


購入するまではあまり興味が無かった。高価なものだと思っていたからだ。しかし、調べてみたら手の届く価格だ。やりたい事が浮かんできた。で、購入。

実際に使う場合、データはどうするのか?3D CGソフトや3D CADの知識、3Dスキャナーの利用が求められる。ネット上のデータをダウンロードして使う人は例外だが。それは別として話を3Dプリンターに戻そう。

実際に使い始めると色々分かってきた。


使い始めるまで。

3DプリンターFIG

機種はFLASHFORGE社のDreamer。これよりも安い製品はいくつも有ったがどこが違うのか良く分からない。はっきり言って良さそうなのでこれに決めた。

開梱;付属のフィラメントがプラットフォームの下側に挟まれているので注意深く取り出す。

準備;この製品は完全に組み立っている訳ではない。

プリントヘッドの取り付け、ターボドクターの取り付けを行う。

プラットフォームにブルーテープを貼り付けて準備完了。


見た目の印象。

けっこう大きいが重さはそれほど重く無い。ホームユースであり、特に危険と思える部分は無いが安全に対する配慮が無い。

まだまだ開発段階のものか。


オブジェクトの製作トライ。
3D製品
①~③はGコード作成ソフト「FLASHPRINT」にあるサンプル。材質はABS。

②は途中から一部がダメになっている。2回試したがどちらも同じところでダメになった。

④はM12のボルトとナット。材質はPLA。ABSでトライしたが表面の滑らかさに問題があるためPLAに変更。3Dデータは3Dソフト「Blender」で作成。


オブジェクトの反り、剥がれの問題。

3Dプリンターを使い始めて、サンプルを作り始めた時は大きな問題は無く、3Dプリンターはこんなものかと思っていた。その後、やっている暇が無く、少し時間をおき、再びやってみたら問題が発生した。オブジェクトがプラットフォームから剥がれることが起こった。良く見ると反っている。

こうなると次々に発生する。ネットで調べてみると反り、剥がれについて色々載っている。対策の1つの糊を使う方法をやってみたがうまく行かない。取り敢えず、メーカーのホームページのサポートのQ&Aを見たところまさしくその件についてのっていた。要は水平出しが重要であると言うことである。そこで、試しプリントを毎回やり、必要に応じ水平出しをしてみた。

そうしたら剥がれが殆ど起きなくなってきた。驚くべきことだ。

プラットフォームから樹脂が剥がれないようにするには樹脂のノズルとプラットフォームの隙間が重要で、この機種ではその量が変化する可能性があるため、プリント毎に試しプリント、必要に応じ水平出しをした方が良いということである。

ただ1つ注意が必要である。ノズルの先端にフィラメントが出ていると水平出しの障害になる点である。

水平出しと言うのはヘッドの樹脂ノズル先端とプラットフォームの隙間を一定にする作業で、これを頻繁にやる可能性がある。これは構造に原因がある。ヘッドはスライドの上を動く構造のため高さは何時も一定。プラットフォームについては真ん中にあるスクリューではなく、左右にスクリューを配置する構造に変えるのも1つの方法だろう。あくまでもメーカーの問題だが。


樹脂の収縮の問題。

オブジェクトの反りの原因となっているものであるが、寸法精度が要求される場合は問題。

ボルト、ナットの製作で判明したがABSの場合、約0.4㎜収縮していた。

プリントした時にオブジェクトとプラットフォームの接着力を上げることは出来るようになったが、反り対策についてまだやっていないものが有る。余裕が有ったらやってみるつもりだ。
さて、次は何を作るか。