AppleのWireless Keyboardの電池ケースの修理


キーボード表
Apple Wireless Keyboard(2011)

 

電池の液漏れで悪戦苦闘
iPhone
の文字入力が面倒で、久しぶりにWireless Keyboardを引っ張り出し、使おうとしたところ、電池切れに気付き、電池交換をする事にしました。早速、電池を入れる部分を見てみました。カバーは硬貨を使って回すように作られています。カバーの部分を見ると表面に膜が付いていました(電池の漏れ出た液が固まったものだと思う)。それを取り除き、硬貨で回そうとしましたが全く緩みません。そこで、手ではなく、プライヤーを使い再びトライ。しかし、びくともしません。無理矢理回そうとしましたが、硬貨の方が変形してしまいました。明らかに電池の液漏れです。銅の硬貨ではなく、鉄であれば何とかなるだろうと10円玉に寸法の近いワッシャーを購入して試してみました。しかし、それでも駄目です。ワッシャーは変形しませんが、無理にやると乗り上げてしまいます。最後の手段としては、アルミケース側に切り込みを入れて、ネジ部を緩くするしかありません。これをやってもうまく行くかは分かりません。所持しているヤスリを準備し、早速やってみました。

キーボード裏
上;中央カバーを外した状態(裏)

下;プライヤー、ドライバー

右;変形した10円硬貨、鉄ワッシャー

電池フォルダ


電池ケースに切り込みを入れた部分

ヤスリ
ヤスリ

切った部分にドライバーを入れ、少しこじって、ネジ部が剥がれるようにしてみました。その後、また硬貨で回してみると、少し緩みました。なんとかなりそうなので、取り外しにかかりました。ネジは固く、回すのは容易ではありません。外してみると、ネジ部に白い液が固まっています。電池から漏れた液が接着剤の役目をしてしまったようです。中の電池の方も真っ白です。そのままでは電池は出ないので、ケースの切った部分に先の尖った工具を入れ、電池をこじって、何とか出しました。問題は2本目です。1本目と同じように動かず、ケースを固いものにトントンとやっても出てきません。そこで、本体中央部のブラスチックカバーが外せれば電池が見えるのではないかと思い、ドライバーを使って外してみると、簡単に外れました。2本目の電池の端が見え、これを押せば外せる感じです。ドライバーでやってみると、これが簡単には動きません。やはり、ドライバーで叩かなければ駄目です。暫く叩き、電池の端が顔を出したところでプライヤーで掴み、引っ張り出しました。ケース内に付いた液の固まったカスを掃除。漏れた液は電池、カバーネジには付着しましたが、それ以外には付いていないようです。後は電池を入れて動作するかどうかです。なにしろ、本体を叩いたり、ドライバーで叩いたりしましたから。パソコンのBluetoothをONにし、認識させたところ、問題なく認識しました。何文字か入力しましたが大丈夫です。多分、他のキーも大丈夫でしょう。

このキーボードはあまり使っていないので、電池の問題で駄目にするのはもったいないです。直って一安心。電池を入れっぱなしにすると、こういうこともあるんですね。気お付けましょう。

ただ、使う側から言えば、通常、この種の製品の場合、電池ケースは電池が取り出し易い構造にして、カバーもフックで引っ掛けるタイプにすべきです。Appleのキーボードは洒落た作りになっていますが、使い易さを考えていない構造です。
追記
ケースカバーネジを外す時に、CRC556も試したが効果なし。またケースカバーネジにドリルで穴を明けて回し易くする方法もあったが、かなり硬くてドリルが逃げてしまった。と、言う訳で今回の方法になった。